印鑑で開運!〜印鑑の歴史と重要性〜


印鑑の歴史 -現在に至るまでの長い歴史-

 今や印鑑は、私たちの生活に無くてはならないものとなっていますが、その歴史は5000年以上にも及びます。


 起源は、今から5000年以上前のメソポタミア地方と言われています。その頃は、石に文字や絵などを彫り、粘土板の上に転がして押印するという形式で、物の所有を示すために用いられたようです。また、有力者は石や宝石の材質の印鑑を首に掛けて使用していたようです。
(当時の印鑑に、所有者の名前や身分が彫られているものもあり、文化研究の分野の面でも、非常に重要な役割を担っています。)


 その後、古代メソポタミアで発展した印鑑は世界各地に広まりました。東は中国〜日本、西はギリシア〜エジプト〜ローマから欧州各地に広がりました。
(現代ではサインが主流な西洋でも、18世紀頃までは印鑑が盛んでした。)
 そして日本にたどり着いた印鑑は、平安・鎌倉時代になって個人の印鑑を押す印鑑が定着しました。では、どのようにして定着したのでしょうか。


 当時の日本では、墨で書く「花押(かおう)」という署名が一般的でした。しかし、禅宗のお坊さんが印鑑を使用する文化を日本に伝えました。すると、足利氏らの武家の間で、印鑑を使う者が増えていき、その後の戦国時代に今川、上杉、大友、大内、織田、武田、徳川、豊臣、北条などの諸国の大名が印鑑を使用するようになりました。織田信長の「天下布武」は有名ですが、当時の印鑑には各大名の座右の銘が彫られていました。
そして、印鑑の文化が広がっていき、徳川時代以降は印鑑も大衆化されました。
そして、明治時代になり、明治6年の布告に基づいて印鑑の使用が義務づけられました。
公の印はすべて法律の規定に従い使用され、個人の印は印鑑登録制度が導入されました。


 そして、現在に至ります。現在でもなお、日本では印鑑はなくてはならない個人を示す重要な証であるということです。

印鑑が持つ重要な意味 -朱肉の赤色の意味-

なぜ印鑑はこれほどの長い歴史を経て、現在もなお重要視されているのでしょうか。
それは、印鑑はその所有する人間の、いわば「分身」と考えられてきたからです。そして、個人を示す「証」でもあります。
朱肉の赤い色は、血液を表しています。有名な忠臣蔵の血判状は正に印鑑としての役割を示しています。つまり、血を印してそれを自分の証とする、これが印鑑のもともとの意味なのです。

印鑑で開運! -印鑑の持つパワーについて-

運勢には、「先天運」と「後天運」があります。先天運は、生年月日などの変えようがない運勢のことです。そして後天運は、自分で変えていける運勢のことです。
印鑑には、「後天運」に影響を与える力があるといわれています。
自分に合った良い印鑑を使うによって、運勢を良い方向に導くことができます。
印鑑は普段よく使うものだけに、印鑑をそろえることは、身近なところからいつも幸運を呼び込むことができる、最も効果的な方法です。